妊娠中のソイプロテインはOK?注意点と取り入れ方を解説
妊娠中のたんぱく質補給にソイプロテインを取り入れたいと考える方もいるかもしれません。特に、つわりなどで食事量が減っているときは、「少しでも栄養をとりたい」と感じる場面もあるでしょう。
一方で、「妊娠中に飲んでも大丈夫?」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
\
本記事では、妊娠中にソイプロテインを取り入れる際のポイントや上手な活用方法について、管理栄養士の視点から解説します。
妊娠中にソイプロテインは飲んでいい?

結論を先にお伝えすると、妊娠中でもソイプロテインを取り入れることは可能です。
そもそも、ソイプロテインとは一般的に、大豆由来のたんぱく質を添加した飲料のことを指します。商品によって、大豆をそのまま粉砕した食品に近いものもあれば、栄養素が添加され、サプリメントに近い性質をもつ製品もあります。
特に、食品に近い設計のソイプロテインは、食事だけで栄養が不足しがちなときの選択肢の一つになります。
製品の特徴や成分を確認し、食事全体とのバランスを見ながら適切な量を取り入れることが大切です。
なぜ、不安視されることがあるの?
妊娠中のソイプロテインが不安視される理由の一つに、「大豆イソフラボン」の存在があります。
大豆イソフラボンは、大豆に含まれる成分で、体内で女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをすることが知られています[1]。
このような作用から、体への影響についてさまざまな研究が行われています。しかし、ヒトにおける有効性や健康リスクが生じる適切な摂取量については、現時点では十分に確立されていないとされています。
一方で、豆腐や納豆などの通常の大豆製品そのものが問題視されているわけではありません。日本人にとって長年食べてきた食品であり、極端に多い量を食べない限りは、問題ないと推測されています。注意が必要なのは、「大豆イソフラボンを濃縮、強化した食品やサプリメントを過剰に摂取すること」です。ソイプロテインの中でも大豆イソフラボンを強化している商品の場合は飲む量を意識した方が良いでしょう[1]。
「大豆イソフラボン」摂取の目安量
食品安全委員会では、大豆イソフラボンの1日の摂取量の上限の目安を70〜75mg程度(アグリコン換算)としています。妊婦においては、大豆イソフラボンを特定保健用食品として日常の食生活に上乗せして摂取することは推奨できないとされています。これは、豆腐や納豆などの大豆製品そのものを避けるべきという意味ではありません。大豆イソフラボンを濃縮、強化した食品を追加でとる場合には注意が必要という考え方です[1]。
安全にとるためのポイント

大豆製品に含まれる大豆イソフラボンの量は表の通りです。

これらの大豆製品を複数とったうえに、ソイプロテインを飲むと大豆イソフラボンの量が上限の目安に近づく可能性があります。
ただし、上限の目安は、継続的に摂取する場合を想定したものであり、1日だけ超えたからといって、直ちに健康への影響が出るわけではありません。
大豆製品を多く食べた日はソイプロテインを控える、反対に大豆製品が少ない日にソイプロテインを取り入れるなど、食事全体のバランスを見ながら調整し、習慣的に上限を超えないように意識することが大切です[1]。
妊娠中、ソイプロテインはこんな時に役立つ
妊娠中は、ご自身だけではなく、赤ちゃんの発育のためのエネルギーや栄養素を摂取する必要があります。しかし、つわりなどで食事量が減ると、必要な栄養素を十分にとれないこともあります。
そんなとき、ソイプロテインは手軽な栄養補助として役立ちます。固形物が食べづらいときのたんぱく質補給はもちろん、忙しい日や食事が偏りがちなときの間食として取り入れることで、栄養バランスを整える一助となります[2]。
どんなソイプロテインを選べばよいのか

ソイプロテインを選ぶ際は、栄養成分表示や原材料を確認し、カフェインが添加されているものや、大豆イソフラボンが濃縮、強化され多量に含まれている製品には注意が必要です。
「私の完全美容食」は、大豆をまるごと粉砕した設計で、大豆の栄養素をそのまま摂取できる点が特徴です。大豆イソフラボンを強化した製品ではなく、大豆を食品としてまるごと活用した設計であるため、妊娠中に選ぶソイプロテインとして取り入れやすい製品です。
また、日本マタニティフード協会が定めるマタニティフード認定マークを取得している点でも、選ぶ際の参考になります。さらに、鉄や葉酸など、妊娠中に意識したい栄養素が含まれており、食事だけでは不足してしまう栄養素を補う目的でも活用できます[2-4]。
なお、「私の完全美容食」1食分(20g)に含まれる大豆イソフラボン推定量は16mgです。その日の大豆製品の摂取量を考慮しつつ、1日1杯を基本に、食事内容に応じて調整すると良いでしょう。
妊娠中のソイプロテインとの上手な付き合い方
妊娠中でも、ソイプロテインは成分や摂取量に配慮すれば、安心して取り入れることが可能です。
特に、食品に近い設計である「私の完全美容食」は不足しがちな栄養素を補う選択肢の一つになります。
体調や食事の状況に合わせて、ご自身に合った方法でソイプロテインを活用しましょう。
【参考文献】】(すべて2026年5月19日閲覧)
[1]食品安全委員会, 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A,
プロフィール
宅配食サービスの会社で生活習慣病予防の栄養相談に携わったのち、実業団スポーツチームの寮で専属栄養士として毎日選手の食事を作り、提供しています。現在はライターとしても活動中。科学的な知識と現場での経験をもとに、一人ひとりに寄り添った栄養サポートと情報発信を大切にしています。
詳細プロフィール
RELATED COLUMNS


