「最近、お肌の調子が悪い」
「便秘が全然治らない」
美容と健康、そしてダイエットを実践していくうえで避けて通れないのが、腸を元気に保つことです。
なぜなら、腸内環境が悪化すると肌の調子が悪くなったり、便秘の原因となってしまうからです。
それだけではありません。
老化も進みやすくなり、一気に老け込んでしまう可能性だってあるんです。
今回は腸内環境が悪化する原因を3点取り上げて解説するとともに、改善の方法もまとめました。
ぜひ最後まで読んで参考にしてくだい。
腸内環境は善玉菌と悪玉菌、日和見菌のバランスで成り立っている
腸内環境は善玉菌と悪玉菌、そして日和見(ひよりみ)菌のバランスで成り立っています。
善玉菌は悪玉菌を食べたり、おなかの調子を整える働きをします。
一方、悪玉菌は便秘や肌荒れの原因を生み出す、ちょっと困った菌です。
また、日和見菌は善玉菌と悪玉菌のうち勢力が強い方に味方をする、その名のとおり日和見を決め込んでいる菌です。
腸内環境はこれらの菌たちのバランスで変化し、善玉菌が多くなれば体調がよくなりますし、悪玉菌が多くなれば悪化します。
なお、腸内細菌のバランスとしては善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割が理想とされています。
腸内環境が悪化する原因は?
腸内環境の悪化の原因は、食生活の乱れや加齢、ストレスなど色々な要因があります。
ここでは腸内環境が悪化する原因について、代表的なものを3点取り上げて解説していきましょう。
乱れた食生活
食生活は腸内環境に最も影響を与えると言っても過言ではありません。なぜなら腸内環境の良し悪しは、私たちが摂取した食品によって常に変化するからです。例えば、発酵食品には善玉菌がたくさん含まれていますので、日ごろから食べる習慣がある人の腸内では善玉菌が増えていきます。さらに野菜や果物など、食物繊維を含む食品を多く食べている人であれば、より一層健康な腸内環境を保っているはずです。その反面、悪玉菌の好物である脂質に偏った食事をしている人は、どんどん腸内環境が悪化していきます。ファストフードやカップ麺など脂質の多い食品ばかりの乱れた食生活を送っていると、徐々に悪玉菌が増加し、あなたの健康を損なってしまいます。腸内環境の悪化を防ぐためには、まず食習慣の見直しから始めてください。
実は加齢も影響
腸内環境は年を重ねることでも、徐々に悪化してしまいます。なぜなら、若い世代の腸内にはビフィズス菌やウェルシュ菌などの善玉菌がたくさん住み着いていますが、これらの菌は加齢とともに徐々に減っていってしまうからです。特に60代以降となると、その傾向がより強くあらわれます。ただ、30代、40代の早いうちから腸を健康に保つことで、年齢を重ねても若々しい腸を保ちやすくなりますので、できるだけ早いうちに腸の健康に配慮するよう心がけましょう。
ストレス
腸と脳は神経ネットワークでつながっており、常に連絡を取り合って活動しています。そのため脳がストレスを感じると腸にも伝わってしまい、悪玉菌が増加してしまいます。実際、阪神淡路大震災の被災者の腸内を調べたところ、悪玉菌が増加していたという調査結果もあるんです。悪玉菌が増加して腸内環境が悪化すれば不快感が増し、脳はさらにストレスを受けるという悪循環に陥ってしまいます。このストレスによる腸の不調の症状は、30代や40代の働き盛りの人に特に多く見られます。腸内環境を守るためにも、日常的にストレスのケアをしっかりしましょう。
まとめ
腸内環境は善玉菌と悪玉菌、加えて日和見菌のバランスで成り立っています。善玉菌が多い場合、腸内環境は良好になりますが、悪玉菌が多いときの腸内環境は悪化の一途をたどります。腸内環境を悪化させる原因には様々ものがありますが、代表的なものは乱れた食生活や加齢、ストレスなどです。加齢は人間誰しも避けられませんが、食生活の改善やストレスの軽減などは工夫しだいでなんとかなるはず。腸内環境を良好に保ち、身心ともに健康でうら若い状態をキープしましょう。